バイク乗用に使用できるヘルメットの種類
公道をバイクで走行する時には、必ずヘルメットを着用するという義務があります。
道路交通法ではバイクの排気量に関わらず必ずヘルメットを正しく着用することが規定されているため、正しいバイクヘルメットを使わずに運転をした場合、一点の減点です。
減点一点というと道交法違反としては比較的軽微な罰則のように思えるかもしれませんが、例え点数は低くても転倒時の怪我を考えると絶対に着用をしておいた方がよいのです。
「ヘルメット」として販売されているものには、工事現場で着用するものや自転車に乗るときにかぶるものなど複数ありますが、バイクに乗る場合に使用しなくてはいけないものはきちんと自動二輪用として区別されています。
バイク用ヘルメットは工事現場用や自転車用のものと比較して相当丈夫に作られているため、他の規格のものを代用することはできません。
バイクヘルメットの種類は大きく5つに分類することができます。
・フルフェイスヘルメット…最も安全性の高い顔全体を覆うシールドがついたヘルメット
・ジェットヘルメット…フルフェイスヘルメットの顎の部分がなく顔前面が開いているヘルメット
・システムヘルメット…普段はフルフェイスヘルメットとして使えるが、顎の部分を持ち上げるとジェットヘルメットに変形するもの
・オフロードヘルメット…モトクロス競技用の開口部が広く作られたフルフェイスヘルメット
・ハーフヘルメット…頭頂部のみを守る半円形のヘルメット
このうちハーフヘルメットは125cc以下の原付バイクでのみ着用が許可されており、中型以上のバイクに乗る時には使用が禁止されています。
ヘルメットの安全規格
バイクヘルメットは、ヘルメットとして販売されている製品の中でも最も厳しい規格が適用されることになっています。
国内でバイク用ヘルメットとして製品を販売するためには事前に安全規格をクリアしていることを証明しなくてはならないので「強制規格」とされる必ずついているマークがあります。
強制規格は「PSCマーク」および「SGマーク」で、バイクヘルメットの側面などにはこの2つの規格シールが添付されているはずです。
細かく言うと強制となっているのは「PSC」のみなのですが、実質的にはすべてのヘルメットで「SG」マークがついています。
用途に合った選び方
バイクヘルメットの選び方としては、まず安全性能から考えることが大切です。
女性ライダーに人気なのが顔を覆わないジェットヘルメットですが、実際のバイク事故は顎にダメージを受けるケースが非常に多いので、できるだけフルフェイスヘルメットを選ぶことをおすすめします。
またジェットヘルメットやハーフヘルメットではシールドがついていないタイプもありますが、走行を考えるとシールドもしくはゴーグルは必須です。