ビッグスクーターの特徴
ビッグスクーターが大ブームになったのは今から20年以上前のことでしょうか。
大型バイクに乗りたいけれどもMTバイクの操作が難しいという人にとっては、スロットルの開閉だけで運転をすることができるビッグスクーターは非常に便利です。
まず「ビッグスクーター」とは何かという定義から説明をすると、これは250cc~650ccまでの排気量のスクーターのことを言います。
このビッグスクーター型のバイクは以前からも存在はしていたのですが、どうしても見た目が野暮ったくMTバイクと比べてデザイン面で見劣りをすることから、仕事で使用されるもの以外はあまり積極的に乗りたがる人はいませんでした。
それが一躍有名になったのは2000年代初頭に登場したYAMAHAのマジェスティからです。
マジェスティはそれまであったスクーターらしいペラペラ感がなく、シートや車体に高級感をもたせたことで非常に注目をされました。
その後もYAMAHAはビッグスクーターを精力的に開発していき、マジェスティのシリーズはビッグスクーターブームの牽引役となったのです。
現在も販売されているビッグスクーターのほとんどは、このマジェスティのデザインや機能を踏襲したものになっています。
ビッグスクーターの場合、MTバイクのようにクラッチハンドルやフットギアがなく、普通に椅子に腰掛けるように運転をすることができます。
教習所で免許を取得する場合もバイク操作で最も難しいギアの切り替えをしなくてもすむことから、短い教習時間で取得ができるというメリットがあります。
ビッグスクーターの魅力
ビッグスクーターの魅力は、なんと言っても乗りやすさです。
運転の簡単さもそうですが、シート部分が重厚に作られているものが多く、腰をかがめて運転をする必要がありません。
250cc以上の排気量であれば当然高速道路に入ることもできますし、後部シートにもう一人乗せて走行をすることもできます。
それまで原付二種を持っていた人であれば、免許を取り直してすぐに大型と同じように乗ることができるので、活動範囲を広げていくためにも大変おすすめです。
ビッグスクーターの代表的な車種
ビッグスクーターの歴史を作ったと言ってもよいYAMAHAのマジェスティですが、残念ながら現在では生産終了モデルとなっています。
同じ時期にYAMAHAからリリースされていた「マグザム」についても生産終了をしており、販売店にある在庫がなくなり次第新車での販売はされなくなってしまうでしょう。
現在人気のある車種としては、HondaのフォルツァZやフェイズ、スズキのスカイウェイブといったものが挙げられます。
ただ、やはりブームが去ったばかりという印象があるのは否めなく、ここしばらくはそれぞれのメーカーから斬新な新車が登場することはないのではないかと思われます。