エアクリーナーの役割
エアクリーナーというのは、キャブレターに入る空気をきれいにする役割を果たしているパーツのことで、「エアフィルター」「エアエレメント」などとも呼ばれています。
バイクというのは、走行中に砂ぼこりやゴミなどが入りやすい構造になっています。
路面から巻き上がるゴミなども、エアクリーナーがないとエンジン内に入り込んでしまい、故障の原因となりかねません。
エアクリーナーには「乾式」と「湿式」の二つの種類があり、それぞれに特徴があります。
乾式は紙などの繊維状のタイプで、掃除機のフィルターと同じような感じで侵入してくるほこりやゴミをろ過します。
乾式は耐久性に優れているのがメリットとはいえ、ホコリを濾す能力があまり高くないというデメリットがあります。
これに対して湿式のほうはエアクリーナー用のオイルがスポンジに染み込んでおり、フィルター能力が高い点がメリットです。
ただし、スポンジはあまり耐久性がないので、こまめに交換する必要があります。
もうひとつ、「ビスカス式」と呼ばれる紙にオイルを染み込ませたタイプのエアクリーナーもあります。
交換時期
エアクリーナーは、乾式・湿式ともに2,000〜3,000kmごとに清掃するのが目安で、ビスカス式に関しては清掃の必要はありません。
交換時期は、乾式タイプと湿式タイプが走行距離10,000km程度、ビスカス式タイプの場合は15,000~20,000km程度です。
エアクリーナーを定期的に清掃あるいは交換しないと、スピードが出なくなったりエンジンの調子が悪くなったりしますので注意しなければなりません。
場合によってはエンジンが止まってしまうこともあります。
エアクリーナーの交換方法
エアクリーナーの交換は、バイクショップに作業を依頼しなくても自分で行うことが可能です。
エアクリーナー交換に必要なのは、新しいエアクリーナーと工具、そしてウェスです。
作業をする際にはまずバイクのエンジンを切り、エアクリーナーボックスを外します。
ウエストを使ってエアクリーナー周りをきれいに掃除した後、エアクリーナーを取り外します。
この後、新しいエアクリーナーを設置し、エアクリーナーボックスを取り付けるだけです。
エアクリーナーの着脱をしていて「自分にはできない」と思った時は、迷わずバイクショップに持ち込みましょう。
エアクリーナー交換にかかる工賃は1,500円から3,500円が目安です。
エアクリーナーの中でも特に人気が高いのは、DAYTONA(デイトナ)の「パワーアドバンスパワーフィルター」です。
排気量とカスタムの形状からバイクにぴったりのものを選ぶことができます。
もうひとつ、KIJIMA(キジマ)の「エアクリーナーテーパー」も捕集効率に優れた人気製品です。