フロントフォークオイルの交換方法

フロントフォークオイルの役割

フロントフォークというのはバイクの前輪を両側から挟み込んでいる金属のことで、フロントタイヤを固定するだけではなく、でこぼこした路面の衝撃を吸収する役割を果たしています。
フロントフォーク内で使われるオイルが「フロントフォークオイル」で、エンジンオイルと同様の粘度があります。

凸凹の激しい道路を走る際など、フロントフォークがスムーズに伸縮するためにはフロントフォークオイルの存在が不可欠です。
ですから、フロントフォークオイルが劣化したまま放置しておくと衝撃吸収をする能力が低下してしまい、バイクにダメージを与えることにもなりかねません。
さらに、フロントフォークオイルからオイル漏れすることも考えられます。

フロントフォークオイル交換の頻度

フロントフォークオイル交換の頻度は、走行距離5,000kmから10,000km前後が目安となっています。
走行距離が5,000kmに満たなくても「衝撃を強く感じるようになってきた」という場合には、早めにフロントフォークオイルを交換した方が良いケースもあります。
オイル交換はバイクショップでやってもらうこともできますし、自分でも作業することができます。

フロントフォークオイルにかかる費用はオイル代が3,000円から4,000円、工賃が10,000円から15,000円ほどです。
工賃は決して安くないとはいえ、フロントフォークオイル交換と合わせて他のパーツの点検などもやってもらえば、メンテナンスの面ではマイナスにはなりません。
フロントフォークオイルが劣化しているだけではなくて、オイルシールなどといった消耗部品が劣化している場合には合わせてオーバーホールしてもらうことができて便利です。

人気のあるバイクショップは混み合っていて、フロントフォークオイルの交換をしてもらうのに時間がかかることもありますので、前もって予約をしてから行くのがおすすめです。
特に土日は混み合うことが多いので、必ず予約をしてから行きましょう。

フロントフォークオイルの交換方法

フロントフォークオイルを交換するのに必要な工具は、新品のフォークオイルとグリス、ろうと、計量カップ、廃油を入れるための器、フロントスタンド、そしてレンチやドライバーなどです。
フロントタイヤを取り外さなければならないので、バイクはフロントスタンドに固定するのがベストです。

フロントフォークを取り外す前に、どのパーツがどこにあったかが分からなくならないように、スマホで写真を撮っておくと便利です。
#5、#10、#15などといったように粘度にいくつかの種類がありますので、自分のバイクに最適なものを選ぶようにしたいものです。