車両で伊吹山に上る唯一のロード
この道路は日本百名山にも選出されている霊峰伊吹山(標高1,377m)に登るための、ただ一つのクルマが通行できる道路として活躍しています。
通行する車両は年間6万5千台、人数を推計すると約25万人に利用される、景観に優れた快適なクルマ専用の有料道路です。
区間は、岐阜県の関ヶ原町を起点として登り始め、滋賀県米原市の伊吹山の山頂付近までの全長17kmで2つの県に跨っています。
1965年の全線開通以来、多数の観光客が高山植物や紅葉等のシーズンごとに表情を変える草花を鑑賞したり、2つの県を一望出来る大パノラマを楽しむために訪れます。
国道365号の伊吹山口交差点が伊吹山ドライブウェイの起点でこの信号を北へ400mほど走れば料金所です。
125cc以上のバイクが通行可能で、通行料金は往復で2,160円です。
自主規制の解除により条件付きでタンデムが可能に
ライダーにとって嬉しいことに、バイクのタンデム走行に関して、2011年の夏より、自主規制を一定の条件の下で解除しています。
タンデムで通行可能な条件は「ライダーの年令が満20才以上、かつ、バイク免許取得期間が通算3年以上」の方限定です。
反面、残念な点はETCが使用できないことで、お札やコインを準備することを忘れずにしましょう。
注意するポイントとして、山頂付近は山麓と比較すると一般的に約8~10度ほど気温が下がります。
夏季の日中であれば意識する必要はありませんが、夜間は防寒も必要です。
おすすめスポットを起点から順に紹介すると、7.8km付近からは琵琶湖の背後に沈む夕日が美しく見え、9.6km付近からはシーズンにより異なる姿を見せる伊吹山の大パノラマが楽しめます。
12km地点に設置された上平寺越パーキングは東サイドが岐阜県、西サイドが滋賀県と2つに分かれており、東に濃尾平野が広がり、西には琵琶湖が雄大に広がる風景が眼下に見渡せます。
またこの付近からは、ダブルで高低差のあるヘアピンかカーブが続き、山頂が近づく16km付近ではなだらかなワインディングで、山頂スカイテラスパーキングからは運が良ければ雲海を見下ろすことが出来ます。
高低差により長く楽しめる紅葉
伊吹山は標高が高いため、高低差が大きく、地点により気温の差が大きく紅葉が楽しめる期間が長いことが特徴です。
気温の低い山頂付近は10月中旬ころから紅葉が始まり、1か月程度かけて少しずつ山麓へと紅葉がうつっていきます。
山頂付近の見ごろは例年10月中旬ころ、スカイテラスパーキング周辺であれば10月下旬ころ、多くの木々に囲まれた標高900m付近は10月下旬~11月上旬ころというように、ポイントを換えながら「見頃」が長期間続くのです。
紅葉の季節が到来すれば、伊吹山ドライブウェイの公式HPに「紅葉情報」が掲載されますので、チェックして紅葉狩りに出かけましょう。