温泉を渡る高山ルートのツーリング
草津温泉を堪能した後は国道292号を使って長野に向かう山越えロードに向かいます。
この山越えルートは、青葉山、横手山等の数々の山伝いに走る長く続くカーブ道です。
カーブ道を60分程度は走ることが予想されますので、ガソリンの残量に心配がある場合は、草津市内での給油を忘れずに済ませておきましょう。
この高原ルートは硫黄の香りのする不思議なルートで、標高の高い天空を走るロードで山間であることから天候が変わりやすく、晴れていたと思っても霧が立ち込めてくる場合がありますので無理のないように走りましょう。
高地のツーリングには天候に不測の事態が生じることを常に念頭に置いて、気持ちやスケジュールに余裕をもってツーリングを楽しむことが大切です。
長いカーブ道の先には国道沿いの「道の駅」でチョット一息入れたらいかがでしょう。
ここのパーキングは広く、長いカーブ道を抜けてツーリングの疲れをいやすベストな位置にありますので、コーヒータイムやトイレ等に最適なのです。
道の駅で休憩した後は、渋温泉を目指すコースがおススメです。
次に目指すのはノスタルジックな温泉街
道の駅からは、国道を少し戻って、左方の県道に入って、細い道にはなりますが案内に従って目指します。
長野県は温泉王国と呼ばれ、中でも渋温泉はどこからでも湯が出ると言うほどの豊かな湯量を誇り、100パーセント源泉掛け流しが魅力です。
源泉のタイプも複数あり、種類により成分も異なるため、さまざまな楽しみ方が出来、効能も多いのです。
見た目にも鉄分を含み褐色がかったお湯、白く濁ったお湯、グリーンがかったお湯、無色でクリアなお湯等、地中から湧き出したそのままの自然なお湯が楽しめます。
効能も肩こり、筋肉痛から美肌まで様々で、体調によって選べるのも魅力です。
また、この温泉街は、あまり観光地化が進んでいないことも魅力で、昔ながらのノスタルジックな静けさのある情緒豊かな温泉街です。
温泉街の道路は石畳となっており、バイクで走行すると、タイヤの下で、コト・コトと敷かれた石が揺れる音がして、旅のモチベーションを高めてくれます。
石畳は、クルマもバイクも通行禁止ではありませんが、石畳みを守る意味でも、温泉街は低速で静かに走行するようマナーに注意しましょう。
また静かに走行した方が、コト・コトと敷かれた石が揺れる音も聞こえやすいです。
至る場所から温泉が湧く渋では、日帰り入浴も楽しめるスポット、オリジナルの浴室を多数備える宿まで様々な楽しみ方が可能です。
趣きある宿を楽しむのは温泉旅の醍醐味ですが、ここにはアニメ「千と千尋の神隠し」の舞台となった旅館「油屋」のモチーフではないかとうわさされる宿もありますので、一度訪れて見てはいかがでしょう。