避暑を兼ねて津軽半島最北の地「龍飛岬・岩木山」のツーリング
今回は蒸し暑い夏におススメの本州北端に位置し、南北に長い津軽半島周辺のバイクで行くスポットを紹介します。
津軽半島は、本州の北端の半島の1つで、西側は日本海に面し、東側は湾をはさんでもう一つの(最)北端の下北半島に向かい合います。
夏の季節、岩木山で味わいたい旬の味覚は、津軽半島の付け根にあたる岩木山麓の名産のとうもろこし「嶽きみ」です。
通常の読みは「だけきみ」とよみ、地元では「だけのきみ」と呼ばれることもありネットでも売られる名産品です。
現在はこのトウモロコシ「嶽きみ」は地域団体商標としてブランド力を持ちますが、栽培が始められた当初は家畜用を念頭に育てられました。
しかし、北部でかつ高地である嶽地区の冷涼な気候が良い影響を与えその「甘さ」が注目され、約50年もの歳月を経てブランドが確立されたのです。
大きなサイズのトウモロコシを遠慮なくガブリと大きく口を開けてかぶりつくと、あふれだす汁は驚くほど甘くてジューシーで、お土産にサイドバックやデイパックに入るだけ詰めて帰るライダーも少なくないそうです。
例年8~10月のシーズン中は百沢地区から嶽・湯段地区のロードに沿って「嶽きみ」を売るお店が多数出されます。
津軽半島方面に走り、途中の五所川原市と言えば文豪の太宰治の生誕の地であり、著作名からつけられた太宰治記念館「斜陽館」が有名です。
この建物は、明治時代に造られた価値の高い木造の建造物で国の重要文化財建造物にも指定されています。
津軽半島最北の地「龍飛岬」を目指す
斜陽館見学後、北の竜飛崎を目指して走り、十三湖高原を過ぎたあたりから周辺は荒涼とした景色に代わってきます、
十三湖というのは内潟で、辺りの海岸のことを七里長浜と呼びますが、この内陸部には、半島全体に田光沼等が点在する湖沼地帯となっています。
十三湖を過ぎ、さらに北上を続け、海岸線に出たり内陸部を走ったりを繰り返すと津軽半島の最北端に位置する竜飛崎(別記は龍飛崎:タッピザキ)に到着します。
本州北端部という気候も手伝い、荒々しい断崖が続く風景や周囲から襲い掛かるように吹きつける厳しい風はネーミングに違わず、龍が飛び交うような雰囲気です。
蒸し暑い夏季に、避暑地として訪れれば一気に涼しさを得ることが出来ます。
龍飛岬へ向かうロードは日本海の雄大で厳しい景色を背景に岬を登る様にうねりながら続いており、本当に竜の姿かと思えるようです。
展望台周辺には、愛車とともに写真をとれる絶好のスポットもあり、是非1枚撮っておきましょう。
この不思議な風景に出会い、快適にツーリングを楽しみ、さらに真夏の凉を楽しめるとくれば、この北の岬を訪れ無い手はありません。