減速時のスムーズなギアチェンジのやり方
バイクで減速するときにスムーズにギアチェンジすることは、エンジンとトランスミッションに負担をかけずに安全に速度を落とすために重要な運転技術です。
スムーズにギアチェンジするには、まず減速を始める前に現在の速度とエンジンの回転数に合ったギアにいることを確認してください。
問題なければクラッチレバーをゆっくりと握り、同時にアクセルから徐々に足を離してエンジンの回転数を落とします。
クラッチを切った状態で、シフターを使って次に低いギアにシフトダウンします。
この際、シフターを軽くタップするだけで、強く踏み込む必要はありません。
ギアが入ったらクラッチを徐々に離しながら、同時に適度にアクセルを開けます。
こうすることでエンジンの回転数と車速がスムーズに同調し、ギアチェンジ時の衝撃やジャークが減少するはずです。
特に低速での操作時や停止前の減速時には、エンジンブレーキを効かせるために一段ずつ確実にギアを落としましょう。
エンジンブレーキの効果を最大化するためにも、クラッチを急に放すのではなく、回転数が落ち着くまでクラッチを少しかけた状態を保つとよいでしょう。
ブリッピングシフトダウンのポイント
ブリッピングシフトダウンは、減速時のギアチェンジをスムーズに行うためのテクニックです。
エンジンの回転数と車速が一致していないときに生じるトランスミッションやドライブトレインへの衝撃を軽減し、より滑らかな減速を可能にします。
基本的な手順は、まず減速を開始する前にクラッチを握り、それから一段低いギアにシフトダウンします。
この時点ではクラッチを完全には離さず、軽く握ったまま保持します。
次にアクセルを軽く速い動作で踏み込みますが、これはエンジンの回転数を瞬時に上げ、下げたギアの回転数に合わせるためです。
アクセルを踏むタイミングは、クラッチを握り、ギアをシフトダウンした直後に行います。
アクセルを軽く踏み込んでエンジンの回転数を上げた後、すぐにアクセルを離してクラッチをゆっくりと放します。
この一連の動作が正しく行われると、エンジンの回転数がシフトダウンによって下がった車速にスムーズに合わせられ、乗り心地の良い減速が可能です。
コーナーリング中のギアチェンジの注意点
コーナーリング中のギアチェンジは、バイクの挙動に大きな影響を与えます。
したがって、コーナーに進入する前に適切なギアにシフトダウンしておくことが望ましいです。
コーナー内でシフトダウンすると、リアタイヤのグリップが不安定になることがあります。
シフトダウンを行う際には、クラッチ操作をスムーズに行い、ブリッピングを使ってエンジン回転数を適切に調整しましょう。
エンジンブレーキが急激に作用することを防ぎ、リアタイヤがロックするリスクを減らせます。