ヘアピンカーブを上手く曲がるポイント

そもそもヘアピンカーブとは?

バイク走行は路面からの距離が近いことから、よりスピード感がありアグレッシブな攻めができるのが魅力です。
いろいろな走行シーンがありますが、特にヘアピンカーブはライダーのスキルが求められるポイントですし、よりバイクを走らせている感覚を楽しめるところでもあります。
ヘアピンカーブとは、完全にUの字に折れ曲がっているヘアピンの形をしたカーブのことです。
最もきついRを描くカーブとなり、180度回転するような形で回っていきます。

ヘアピンカーブは多くの場合、山道もしくは峠道に設けられていて、きつ勾配を上り下りするために作られています。
傾斜をできるだけ少なくして負担を減らして登れるというのが、ヘアピンカーブのメリットと言えます。
とはいえ、運転している身からすると勾配が付いている状態できついカーブを回るので、難しさを覚える形状だとも言えます。
こうした面もありますが、それを上手にこなすことができれば他のポイントでは得られない達成感がありますので、ライダーがヘアピンカーブを攻略するために一生懸命になるのも納得できるでしょう。
 

カーブに突入する時の走り方

他のカーブよりもはるかに難度の高いヘアピンカーブは、コーナーに突入する時の走り方が成否を分けるポイントとなります。
ヘアピンカーブはRがきついため、十分に減速してからでないと突入することはできません。
特に下り坂の時は坂を下る勢いでスピードが乗っているため、どうしてもブレーキをきつめにかける傾向があります。
しかし、これが転倒などのリスクを引き起こしやすくなっているのが注意が必要です。

基本的にバイクは2輪であることから、アクセルを開いてある程度スピードを出している状態が最も安定しています。
逆に減速時や、かなり走行スピードが遅いとふらつきやすくなります。

下り坂のヘアピンカーブだと重心も不安定になっていますし、心理的にも焦りや恐怖があるため余計にスピードが遅くなりますし、体が硬くなりコントロールがしづらくなっています。
こうした状態を避けるためにも、カーブに突入する前に落ち着いてRの状況や出口のイメージを持つことが大事です。
その上で、重心が安定したライディングポジションを取れるように意識します。
こうした落ち着いた心を保つことで、バランスを維持したままコーナーに入り、マシンをコントロールしやすくなるのです。

曲がり方のポイント

ヘアピンカーブはアウトからの進入が鉄則です。
その際には、自分でコントロールがしやすい程度までしっかりと減速をしておきます。
コーナーに入ったらイン側に体を倒し、視線は出口に向けます。
そのまま遠心力を感じるように回っていき、出口にさしかかったらアクセスを開けて、イン側に入っていくようにしてコーナーを出ます。