いざという時の手信号を知っておこう

手信号のやり方

バイクの手信号は、ウインカーが故障している場合や、ウインカーが見にくい状況で視認性を高めるために重要です。
道路交通法では、手信号の使用が運転手に求められており、方向転換や停止の意志を明確に示すために用います。
手信号のやり方は以下のとおりです。

左折を示すときは、左手を水平に伸ばします。
こうやって、ほかのドライバーやライダーに対して左方向への意向を明確に示します。

右折の手信号は、左手を肘から垂直に上げます。
右手をまっすぐ横に伸ばすことでも右折の意思を示すことは可能ですが、左手でこのように右折の意志を伝える方法が一般的です。
減速や停止の際は、左手を斜め下に伸ばすことでその意志を示します。

ハンドサインについて

バイク乗りの間では、お互いの安全を確保するためやコミュニケーションを取る際に使われるハンドサインや合図があります。
たとえば路面の危険を示す場合、ライダーは地面を蹴る動作をします。
こうすることで、前方に障害物や穴ぼこなどがあることを後続のライダーに伝えるわけです。

速度を落とすべきことを伝えるサインもあります。
地面に手のひらを向けて上下に腕を動かす合図で、このサインは速度取締装置や警察の存在等を知らせるのに役立ちます。
ウインカーがついたまま走っている後続車にそれを知らせるサインもあります。
ウインカーの位置で手を開いたり閉じたりする動作です。

後続車に先に行ってほしい場合は、右手を下ろし、手のひらを前に向けたまま下方向に振る動作をします。
給油が必要な場合のサインは、手のひらでガソリンタンクを叩くような動作が一般的です。
ツーリング仲間に燃料が少なくなってきたことを示し、次の給油所で停車したいという意思を伝えます。
そのほかにも、下腹部を手で押さえるトイレに行きたいときのサインや、指でパーキングの案内板を示す休憩のサインなどもあります。

このような手信号や合図は、ライダー同士の円滑なコミュニケーションと安全なライディングに不可欠です。
特に複数でツーリングに行くときは、必要な合図をしっかり覚えておくことをおすすめします。

手信号を行う際の注意点

手信号を行う際には片手を離すことになるため、バイクのコントロールが不安定になる可能性があります。
そのため、手信号を出す前にしっかりと車体を安定させ、周囲の状況を確認してから合図を行うようにしましょう。
また、手信号を出すタイミングも重要で、早すぎるとほかのライダーやドライバーに誤解を与える可能性があります。
かといって遅すぎると十分な注意を促すことができませんので、適切なタイミングで確実に合図を送りましょう。

手信号を使用する際は、大きな動作で明確に意思を伝えることが大切です。
曖昧な動きや小さなジェスチャーでは、後続のライダーや車両に意図が伝わらないことがあります。