高速道路走行の注意点
道路交通法では、自動二輪車は125cc以上から高速道路を走行することが許可されています。
小型限定免許以上の普通自動二輪免許を持っていれば高速道路に入れるというわけですが、バイクの場合は自動車のように高速実習を受けることはありません。
高速実習どころか路上教習もなく、あくまでも教習所内の模擬道路での走行で運転を覚えなければいけないわけですが、そんな状態でいきなり初心者が高速道路で運転をするというのはハードルが高いことでしょう。
高速道路では最大100km/hまで速度を出すことができますので、バイクを思い切り走らせてみたいという人にとってはとてもよい環境です。
しかし、他の自動車やバイクも同じように高速で運転をしているので、もし接触などが起これば大きな事故につながってしまいます。
初心者ライダーが初めて高速道路に入って、まず困ることが分岐です。
首都高などでは一般道から高速道路のゲートをくぐったら、すぐに複数の路線に分岐をしています。
分岐先を間違えて乗ってしまうと正反対の方向に向かってしまい、途中で引き返すことができません。
ですので慣れないうちは高速道路に入ったときにまずどこに向かって本線を目指すか、しっかり調べておいた方がよいでしょう。
カーナビでは立体的にどこを目指せばいいか教えてくれる機能があるので、そうしたものを搭載しておくというのもよい方法です。
もし乗る本線を間違ってしまったら慌てずにまず次のI.C.まで行き、そこで行く方向を間違えたということを窓口の人に相談をすれば、その分の高速料金は請求されずにUターンさせてもらえます。
早めの給油が大切
もう一つ、一般道と高速道で大きな違いとなるのが給油施設の数です。
一般道であれば幹線道路沿いにたくさんのSSがありますのでそれほど焦ることもありませんが、高速道路の場合は途中のSAでしか給油をすることができません。
このSAの給油施設もすべて24時間営業というわけではなく、夜間は営業をしていないところも多くあります。
小さなPAではそもそも給油施設がないということもありますので、高速道路を走行している時にガソリン残量に不安があってもすぐに給油ができません。
高速道路内のガスステーションの営業時間についてはNEXCOの公式サイトで一覧をDLできるので、遠出をするときや宿泊を伴うツーリングをする前にチェックをしておいた方がよいかもしれません。
バイクは自動車よりも燃費がよいのでつい「まだ大丈夫だろう」という気持ちでギリギリまで給油せずに走行してしまいがちです。
高速道路に入る前にはできるだけ満タンに近い状態でゲートを潜るようにし、走行中にガソリン残量にばかり気持ちが行かないように備えておきましょう。