スリップを立て直すやり方
バイクがスリップしてしまった場合、まず大切なのは冷静に適切な反応をすることです。
慌てて急ブレーキや急ハンドルをしないようにしましょう。
スリップが発生したとき、通常はタイヤが路面のグリップを失っているため、急な動作は状況を悪化させるだけです。
スリップしたと思ったら、まず瞬時にアクセル操作をやめてエンジンの回転を落とし、それからブレーキをゆっくりかけます。
大切なのはブレーキを一気に強くかけるのではなく、徐々にブレーキに力を加えていくことです。
フロントブレーキとリアブレーキのバランスにも注意しましょう。
ハンドルはなるべく直線を保ちつつ、スリップしている方向には軽くステアリングします。
スリップが横滑りの場合は滑っている方向と逆にハンドルを軽く切る方法が有効ですが、これには非常に繊細な操作が求められます。
慣れと経験が必要な技術です。
バイクを立て直す際には、ライダーの姿勢も重要です。
体をバイクにしっかりと固定し、バランスを取ることで、さらなるスリップを防ぎます。
また、視線は遠くの安全なポイントに向けて、バイクが進むべき方向を視覚的に定めておくことが大切です。
これらのテクニックは状況によって異なるため、実際にスリップを体験する前に安全な場所での練習をおすすめします。
雪道でスリップしたときのポイント
雪道でのスリップは非常に危険です。
ただ、立て直し方は上のやり方と基本的に違わず、まずはスリップを感じた瞬間にアクセルから足を離します。
そうやってバイクの速度を落としつつ、ブレーキにゆっくり力を加えます。
その際、バイクの安定性を保つためにもフロントとリアのブレーキの使い分けが大切です。
スリップ時のハンドル操作は、極力小さく保ちます。
横滑りが始まった場合、滑り始めた方向に軽くハンドルを切ることでバイクを直線に戻します。
これは微妙な操作が必要で、大きくハンドルを切りすぎないよう注意してください。
ライダーの体はバイクの中心にしっかりと固定し、過度な体重移動は避けることで、さらなるバランスの崩れを防ぎます。
視線は常に前方に向けておきましょう。
雪道でスリップしないための注意点
そもそも、最初からスリップしないようにすることが大切です。
雪道など滑りやすそうな状況を避けることが基本ですが、どうしてもバイクに乗る必要があるときは専用のウィンタータイヤを履きましょう。
ノーマルタイヤよりグリップ力が高いので、スリップを防ぐのに役立ちます。
走行中はできるだけ速度を落とし、常に周囲の状況に注意を払うことが大切です。
雪道ではおもわぬところでスリップすることもあるため、通常よりもかなりゆっくりのスピードで慎重に運転するべきです。
また、車間距離はいつもよりも長く取りましょう。